令和2年9月21日、武徳殿で実施した京剣連剣道段位審査会で、
奥様の 栗林亜美さんが 四段(合格率36.4%)に ご主人の 栗林正明さんが 五段(合格率31.1%)に 揃って合格されました。誠におめでとうございます。 そこでこの度、栗林正明さんに、合格の感想等についてご寄稿をお願いいたしました。 栗林さんのお宅は、ご長男(中2)・ご次男(小6)・ご長女(小3)の全員が剣道をする仲良し一家です。また、栗林正明さんには、京剣連主催の各種審査会・大会等で「救護医師」をご委嘱しています。ご夫妻揃って合格の秘訣、是非、ご一読下さい。 |
― 「リバ剣」のすすめ -
京都剣道教室 栗林正明
令和2年9月21日の昇段審査会において夫婦で剣道四・五段に同日合格しました。ご指導いただきました先生方や京都府剣道連盟の方々から夫婦で同日に昇段するのは滅多にないことも重なり過分なお褒めのお言葉をいただきました。今回の出来事に注目された京都府剣道連盟事務局からホームページ用に原稿の依頼をいただきました。夫婦で剣道四・五段に同日合格に至るまでの剣道再開の経緯を記すことで剣道人口の掘り起こしに少しでもつながれば幸いです。
以前剣道を習っていたが休眠期間を経て剣道を再開することをリバイバル剣道、略して「リバ剣」と言うそうです。私ども夫婦も「リバ剣」です。二人とも大学在学中に参段に合格しましたが、剣道部を引退すると同時に10年以上の長い休眠期間に入りました。
長男に剣道を習わせ始めたころから私たちの「リバ剣」が始まりました。当初は気分転換が主目的でした。そんな折、全日本医師剣道大会が2015年4月に京都で開催されることとなりました。地元開催ですので先輩から出場のお誘いを受けました。稽古をする目標になると思い出場することとしました。大会では学生の時の剣友と再会し、皆の段位があがり高段者になっていることに驚愕しました。そこで一念発起し昇段を目指すことにしました。2015年7月に四段に合格しましたが、更に上の目標を設定しました。その後、我が子たちが通う京都剣道教室で指導のお手伝いをしながら先生方が指導されていることを拝聴する機会を得ました。基本事項も含め、そうだったのかという多くの学びがありました。
家内は子供たちが通う剣道教室での待ち時間に外で素振りをしているところを剣道教室の先生に見つかり(?)剣道の再開を勧めていただきました。15年のブランクは大きく面打ちもままならない状態でしたが、目標は四段昇段と公言し稽古を開始しました。3年間武徳殿での夜間稽古に頻繁に通っていますと家内はちょっとした有名人になっていました。多くの先生方に熱心に指導していただき、その内容を詳細にノートに書き留めていました。
その結果として2020年9月に私が五段合格、家内が四段合格となりました。良い師につき、明確な目標を立て、基本を重んじ、稽古を継続することが剣道上達への必要条件と実感しました。ご指導いただきました先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
【 ご夫妻、武徳殿で夜間稽古 】